こんにちは!わんこ蜜柑です!
職場でこんな言葉を耳にする事は無いでしょうか?

あの子、自主性が無いよね…。
如何でしょうか?
言わんとしている事は分かりますし、特別変な事を言っている訳では無いと思いますよね。
しかし…。

私はこの言葉が大嫌い。
絶対に使わないと決めています。
その理由は『後輩育成をサボる一番都合の良い理由になる』と考えているからです。
“自主性”は育てられて育つもの

まだ職歴の浅い若手に対して使われがちなこの言葉ですが…。

果たして、その子は本当に自主性が無いのでしょうか?
確かに、放っておいても初めから自分で考えて行動出来る人は居ます。
しかし、多くの人が自主的に行動出来るようになるまでには、
- ある程度の『経験』
- ある程度の『知識』
- ある程度の『自信』
が必要になる筈です。

右も左も分からない状態で「自主性が無い」なんて言われても困るだけなんですよね。
その状態では無いのに「自主性が無い」と突き放してしまえば、それは『放置』と変わらないのです。
自主性は“一緒に居る時間の中で育つ”

結局のところ自主性とは、『関係性の中で育つもの』だと思っています。
- 信頼出来る人がそばにいる
- 失敗してもちゃんと見てくれている
そんな安心感があるからこそ、

自分で考えて動いてみよう!
と思えるのだと思います。
「自主性が無い」と突き放すのではなく、
- 先ずは自分が信頼されるように行動してみる
- そばで見守りつつ支える
といった事が、自主性を育む為に必要なのではないでしょうか?

人を育てる為には、本気で関わる覚悟がいるんです。
時には“お節介”くらいが丁度良い

『〇〇ハラスメント』なんて言葉が出てくるようになってから、
- 「余計なこと言わない方がいいかな?」
- 「口を出すと嫌がられるかも?」
なんて思いを持つようになった方も多いのではないでしょうか?

色々リスクもあるので、そんな気遣いも勿論大切ですが…。
時には『ちょっとお節介なくらいが丁度良い』こともあります。
例えば、
- 頻繁に進捗を聞いてみる
- 思考や不安を代弁してあげる
- やり方の選択肢を示す
といった感じに、少し気にして言葉を掛けてあげる事が”実は本人の安心に繋がる”場合だってあるのです。
まとめ:育成には、手間と少しの愛情が必要

後輩や部下に「好きにしていいよ」と言うのは簡単です。
しかし、それだけで人が育つなら苦労はしません。
育成には、
- 時間
- 観察
- フィードバック
- 少しのお節介
が必要なのです。
「自主性が無い」と感じたのなら、それはまだあなたが信頼を得ていない証拠でもあるかもしれません。

先ずは自分を変えて、手間を掛ける事を惜しまない気持ちを持つことが必要かもしれません。
以上、ご覧いただきありがとうございました。