営業職で内定を受けたけど、営業職ってストレスが凄そうだよね…。実際どんなストレスがあるのかな?
そんな悩みを持つ方へ向けた記事になります。
「営業職のイメージは?」と聞くと、多くの方が、
- ノルマ、目標がきつそう
というイメージを1番に思い浮かべると思います。
【営業職 イメージ】、【営業職 きつい】などのキーワードで検索すると、必ずといって良いほど1番最初に説明されている為、そのイメージは間違いなさそうですね…。
しかし、「実際にノルマ・目標がきついと感じるのはどのような場面なのか?」という事に対しては、具体的な説明が少なく、イメージしにくいのでは無いでしょうか?
そこでこの記事では、多くの方がイメージする「営業職はノルマ・目標がきつい」について、
- 具体的なイメージを持ってもらう
- どのような場面できついと感じるのか知ってもらう
という事を目的に、8年間営業職として働く私(わんこ蜜柑)の経験を元に説明させていただきます。
具体的なイメージを持ち、「営業職として働くかどうかを見極める」一つの参考にしていただけると幸いです。
ノルマ・目標が「きつい」と感じる場面
それでは早速、【ノルマ・目標がきついと感じる場面】について説明します。
具体的には、以下5つのタイミングが多いと思われます。
- ノルマ・目標設定の際
- 月内の定期的な報告の際
- 年度内の定期的な面談の際
- 唐突な売上についての質問の際
- 見込み売り上げがズレた場合
順番に説明していきます。
会社によって大きく異なる点がありますので、その点はご了承ください。あくまでも私の経験が元になっているので、参考程度に考えていただけると良いと思います。
1.ノルマ・目標設定の際
1つ目のタイミングは、【ノルマ・目標設定の際】です。
基本的に、個人のノルマ・目標というのは、半年(半期)~1年(通期)での設定を目安に、
- 会社の販売計画
- 前年の実績
- 過去数年の実績
- 所属する部署に割り当てられるノルマ・目標
などの数字を参考に決められます。
当然ですが、会社は利益を追求する組織なので、昨年度の実績を超える目標の設定をしてきます。
その為、前年度
- 多少無理をして数字を上げた
- 滅多に決まらない大型受注があった
- 客先の仕事状況が良かった
といった理由があっても、さらに上積みされたノルマ・目標設定をされることが多くなります。
稀に「こんなノルマ・目標どうやって達成するの?」と思う事もあります。過去数年の平均に対して110%~120%程であれば妥当性が有るのですが、あまりに高すぎる目標設定はモチベーションの低下に繋がります。
そのような場合でも、直属の上司であれば状況を理解しているので、
- 仕事に対する取組み
- ノルマ、目標に対するアクション
などを見て、評価に繋げてくれると思います。
しかし事情を知らない人は、あくまでも達成率等の見える数字から評価を決める為、
なんだ、この子は全然駄目だな…。
といった厳しい評価を受ける可能性も否定できません。その為に、年間通して「ちょっとした居心地の悪さ」を経験する可能性があるのがとても辛い事になります。
多少自分の要望を通す事も可能だと思いますが、部署毎に数字を割り当てられるという事は、自分の数字が減ると他の人の負担が増えてしまうという事になります。その為、言い出しづらいのが現実です。
2.月内の定期的な報告の際
2つ目のタイミングは、【月内の定期的な報告の際】です。
会社によって異なりますが、基本的にはひと月の中で報告のタイミングが数回有ると思います。
例えば、
- 月初の目標設定
- 中間の報告、目標数字修正
- 月末の数字報告
などのタイミングです。
恐らく、月3回の報告が一番多いのではないでしょうか?
これらの報告タイミングで、
- 目標数字に対し、順調に実績を上げられている
- 不安な要素が何もない
といった状況の場合は、何の問題もありません。
しかし、
- 目標に対して数字が足りていない
- 数字が無くなる不安要素が有る
- 目標達成までの具体的な案件が無い
といった状況の場合は、報告に対し説明を求められる為、詰められる覚悟と説明の準備をして報告しなければなりません。
理想は日頃からジャブを打っておく事ですが、それでも「いざ報告を出す」際にはとても緊張します…。
3.年度内の定期的な面談の際
3つ目のタイミングは、【年度内の定期的な面談の際】です。
こちらも会社によって異なりますが、定期的な面談が年数回準備されていると思います。
例えば、
- 期初の数字、行動目標設定の際
- 半期終わりでの振り返り
- 期末終わりでの振り返り
などのタイミングです。
こちらも年3回程度が多いのでは無いでしょうか?
こちらも定期的な報告の際と同じように、順調に実績を上げられている場合は問題ありませんが、もしそうでない場合は、詰められる覚悟と説明の準備をして面談に臨む必要が有ります。
さらに、この面談の場は、
- 多く時間が取られている
- 個室で行われる
といった場合が多いです。その為、長い時間を面と向かって、
- これから目標達成する為にどうするか?
- 具体的な行動指針
- ちょっとした説教
に関して、忙しい業務の合間を使って話し合いを行わなければなりません。
「そんな事わかってる」、「出来たらやってる」といった内容に関して、長々と話し合う時間とその為に準備する時間が苦痛に感じるんですよね…。
4.唐突な売上についての質問の際
4つ目のタイミングは、【唐突な売上についての質問の際】です。
こちらは大前提として、しっかり報告が出来ていれば起こり辛い場面ですが、念の為に説明しますね。
多くの管理職の方達は、
- 日々の数字の推移
- 報告数字と進捗に大きな差は無いか
という事に対し、目を光らせている筈です。その為、時として、
あれ…?この目標本当に達成出来る?
と疑問に感じる事があると思います。
自分で案件を追っている訳では無いので、把握出来る範囲にも限界があるからですね。問題が無ければスムーズに疑問に答えられるのですが…。
その疑問が生じた後に、当然質問が来る訳ですが、その際に、
- 実は数字が足りない事を話していなかった
- 自分でも把握出来ていない事があった
- 言おうと思っていたけど言っていなかった
という状況であれば、厳しい叱責を受ける事になります。
自分に落ち度が100%あるだけに、厳しい言葉を掛けられても仕方がありませんが、やはり辛く感じる所はあると思います。
5.見込み売り上げがズレた場合
5つ目のタイミングは、【見込み売り上げがズレた場合】です。
客先からの、
今月納入予定してた〇〇なんだけど、現場の都合でまだ先になりそうなんだ。納期を伸ばしておいて貰えるかな?
といった都合により、売上見込みがズレる事は良くある事です。しかし、その売上見込みが大きければ大きいほど、報告数字との差が大きくなってしまいます。
基本的に、相手が居る事なので、
- 自分から納期確認を行う
- 都度確認は取る
- 不安な数字を報告に入れない
という予防策を取っていたとしても、防ぎ様が無い状況が必ずあります。
その際、
確認してたんだし、しょうがないよ。
と理解を示してくれる上司がいる一方で、
会社にもう数字報告したよ!下がった数字どうすんだよ!
と怒りをぶつけてくる上司が居るのも事実です。
上司も報告する必要が有るので、嫌な事は分かるんですけどね…。避けようが無い事は「しょうがない」で終わらせてくれると良いのですが。
以上、ここまで紹介した5つの場面が、ストレスを感じやすい具体的な状況になります。
会社のやり方や制度で大きく変わると思いますが、私の経験した会社では概ねこんな感じでした!参考になれば嬉しいです!
まとめ:ストレスを想定して「働けるかどうか」の見極めが大切
ここまで、【ノルマ・目標がきついと感じる場面】について説明してきましたが如何だったでしょうか?
日常的な報告をこまめにする事で、ストレスを減らすことは可能です。しかし、
- 会社の体質
- 上司の人柄
- 顧客の要求
などの、自分ではコントロール出来ない事から受ける影響だけはどうしようもありません。
その為、「営業職への就職を考えている」という方は、様々な状況から受けるストレスを想定した上で、「営業職として働くかどうかを見極める」事がとても大切になります。
他の記事でも、営業職のストレスを説明していますので、是非ご覧になってみて下さいね。